活動報告
Sustainability福祉の未来を担う“人”へ──想いをつなぐ企業の教育支援
当社では、将来、理学療法士や作業療法士を目指す大学生に向けて、福祉用具に関する講義を行っています。この取り組みは、10年ほど前から続けているもので、大学のカリキュラムの一部として取り入れられ、毎年1回実施されています。
2025年は、6月2日(月)に実施。会場は大学の一室で、朝早くから約20名の学生が参加しました。時代に沿ったプログラムを毎年検討し、介護保険制度、住宅改修の具体的事例など現場にサービスを届けている当社ならではの視点から講義を行いました。

高齢化の進行、医療費・介護費の抑制、介護予防・自立支援など、複数の社会課題に対しての有効な手段として、在宅でのリハビリテーションの重要性はますます高まっています。将来、在宅でのリハビリテーションに携わる学生たちが、ご利用者様一人ひとりの生活環境に即した支援を考える力は欠かせません。正解のない現場に向き合う準備として、多様な視点を受け入れ、学び合う姿勢が求められると私たちは考えています。
こうした考えのもと、講義では座学に加え、グループワークやハンズオンも実施。学生同士が住宅改修や福祉用具の選定について意見を交わしながら学びを深める時間を設けました。
講義後のアンケートでは、「実際に福祉用具に触れることで理解が深まった」「住宅改修の工夫が具体的にイメージできた」など、前向きな声が多く寄せられました。



今回の講義を担当した当社社員である福祉用具専門相談員の竹内さんも「自分自身も多くの方々に教えていただいて今がある。これから現場に出ていく学生さんたちの学びの一助になれば」と、真摯な思いで講義に臨んでいました。

このように約10年にわたり継続してきた本講義は、単に知識を伝える場にとどまらず、実際に現場で培ってきた当社社員一人ひとりの経験や、仕事に対するやりがい、そして“支える”という想いを、理学療法士・作業療法士を目指す“人”に届ける大切な機会でもあります。
八神製作所は、これからもこうした取り組みを通じて、地域医療や福祉に貢献できる人材育成のお手伝いを通じて、地域医療や福祉に寄与してまいります。