JOURNAL

八神製作所の歴史と今

何で社名が八神 “製作所” なの?

八神製作所は「医療機器専門商社」です。何も作っていません。何で何も作ってないのに社名が八神“製作所”なの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。

それは、八神製作所の歴史を遡ると“製作”をしている時代があったから。

八神製作所の前身である八神商店が創業したのは明治維新から間もなくのこと。西洋医学が急速に広がり、西洋の薬や医療機器が輸入され、病院や診療所が整備されていった大変動の時代でした。

当時、医薬品は硝子ビンに入っていることが多かったことから、初代八神幸助は投薬ビンに目をつけ、製造を開始、工場での生産体制を強化しました。

医療機器の専門商社への転進

時代は進み1800年代後半、西洋医学は更なる急速な進展を遂げ、病院、医院、診療所が次々と新設され、医療用品の需要も高まっていきました。

それに伴い八神商店でも職人たちの力を借りて投薬ビン以外にも様々な品を製作するようになりました。
その中で八神は製作だけでなく、製品のメンテナンス・修理も行ったため医療機関から重宝がられ、八神商店は病院・医師・医療関係者との信頼関係を強めていったのです。

その結果、売上、扱う商品の種類とも増加し、いよいよ分業制を図るべく、製造部門を切り離し、八神商店は医療用品の商社として営業に専念するようになりました。

プラットフォームとしての八神

その後「八神製作所」へと社名を変更し、医療機器専門商社として提案型の営業スタイルを確立させていきました。

医療業界における技術革新のスピードは速く、日々新しい商品が生み出されます。また、医療現場でのニーズも刻々と変化していく中、商品を右から左へと運ぶだけの存在であっては、厳しい医療業界を生き残っていくことはできません。

常に医療行政の動きを見据え、それに先んじた取り組みを行うこと。
そして自ら学び、商品特性を知り、医師や医療スタッフが求めるものを察知し、メーカーと病院・患者をつなぎ、双方に情報を集積・発信する拠点としてビジネスを展開すること。
こうした取り組みにより医療への貢献を目指し続けてきた結果、2021年、八神製作所は創業150周年を迎えることができました。

ちなみに日本国内の企業のなかで100年以上続いている企業は1.2%しかないんです。 それだけ時代の変化に対応し、人々に貢献し続けてきたんですね!

本社外観
本郷営業所フロア